ディアボロの大冒険への道 その3
〜KMQ集まる〜
以前も書きましたが、私は朝目新聞さんにお世話になっており、
ドット絵のネタを何度か投稿していました。
なので同じドット絵ネタを描く投稿者さんをこっそりチェックしていたのです。
「ちくしょう私よりコメント数多いぞ…」なんて嫉妬するとかしょっちゅうよ。嫌な投稿者ですね。
さて、クライヴさんもやはりドット絵を投稿しており、また
彼がたまに投稿する普通のネタ絵がダイ大ネタやジョジョネタで、
勝手ながら親近感を持っていたので、何度かサイトに書き込んだりし
交流がありました。そこで、ダメ元でお願いしてみようとしたわけです。
(とゆーか他にドットを打てる人なんて知りませんでした)
結果、有難いことに快諾して頂きました。
ディ・モールトグラッツェ。君は本当に頼もしいヤツだ。
ちなみにクライヴさんにお願いした理由として、
『ジョジョネタを分かっている』という理由も当然ありました。
ジョジョを知らないとさすがにジョジョのゲームは作れませんからね。
余談ですが、私もジョジョネタを書いてる身、多少は
ジョジョについて詳しく知っているつもりだったのですが、
qraさんの持つジョジョ知識は半端ではなかったです。
「荒木先生に卓八郎がインタビューした時に書かれた
スタンドとかも出したいですね(スタンド名:狂気の執念)」
…す、すげーや兄貴ィッ!
当然2人より3人、3人よりもっと人数が多ければ製作ははかどりますが、
人数が増える事のメリットより意思疎通が難しくなるデメリットを重視し、
3人でやっていこうと決まりました。こうしてKMQSOFTが集まったわけです。
と言っても当時はチーム名なんてありませんでしたけどね。
製作会議は主にチャットと掲示板で行われました。
肝心のゲーム製作に関してですが、これは
qraさんが作ったシステムを改善したり、要素を+していくことに決まりました。
というのもそれくらい最初の時点でちゃんと「ゲーム」になっていたのです。
キャラがアニメーションし、上下左右斜めに移動でき、ターン制で、
ダンジョンはランダム生成され、階段があり、お店がある…
作れと言われても私にはできません。君も本当に頼もしいやつだ。
さて、システム改善にあわせてアイディアも追加して行くことになりました。
「こんなアイディアはどうか」と掲示板に書き込み、
それに対して意見を出し、承認されたら追加していく、
面白そうな案だったらチャットで本格的に話し合う…
というのを繰り返していきました。当然ボツ案も相当出ましたし、
一度は承認されたもののやっぱりボツになったのも沢山ありましたが、
ボツったアイディアもどこかできっと役に立ったことでしょう。
(例)
装備品以外にも「装飾品」として1つアイテムを装備できた。
時のがくぼう→精神力1アップ
オレッちのコート→防御力1アップ など。
結果的にボツになったが、アイテムとして残った
そんなこんなで当面の目標として、
まずは短めの「ちょっと不思議のダンジョン」を目指すことにしました。
これがうまくいけば、拡張して「不思議のダンジョン」を作れますからね。
(ちなみに当初の予定ではダンジョンは全部で2つだった)
アイディア出しと平行して画像の追加も行いました。
画像UPが可能な掲示板を用意し、適当に画像をあげていきます。
なにしろ敵が最初は浮浪者くらいしかいません。あんまりなダンジョンです。
とにかく色んな敵画像を用意する必要があったので、書いたキャラを
どんどんアップしていきました。ただし、定期的にチャットを行い
今どのキャラを書いてるかを報告します。
題目がかぶってしまうと二度手間ですからね。
さてさてそのチョイスはちょっと変わっています。
普通は承太郎などのメインキャラからいくもんですが、これには理由があります。
主役級のキャラ=強キャラというイメージがありますので、
強キャラは当然深層に配置すべきです。
1Fから承太郎やカーズをうろつかせるわけにはいきません
出オチというか最初からクライマックスです。
かといって深層に配置しても、まだまだ全然開発が進んでない状況ですから
あまり意味がないです。デバッグ用に浅い階においても良いのですが、
とりあえずの目標は「ちょっと不思議なダンジョン」なんですから、
やっぱり弱い敵から作るべきですよね?
そういうわけで、カーンやらラバーソール、ハイプリエステスといった
メインから外れたキャラ(=弱いであろうキャラ)から作られていきました。
最も知っての通り、その後の調整でカーンやハイプリは
中層〜深層に移ったりしちゃいましたけどね。
あとこっちの理由のほうが大きいんですが、製作者達が揃いも揃って
脇役好きでこっちばかり書きたがったり…。
承太郎や花京院が正面絵しかないのは人気がなかったとか
そんなことは決してないと思っていただこう!多分!
こうしてディアボロ製作は始まりました。
以降はひたすらアイディア出し、画像製作、プログラミングを行い
ゲームの完成度を高めていきます。
とはいえこの段階ではこのゲームはあくまでキャラがジョジョなだけの
トルネコとあんまり変わりません。それでは面白さもトルネコ以上には
なれないので、このゲーム独自の要素を持たせ、かつそれが
面白くないといけませんでした。なにせこのゲームを作る理由は、
『自分たちが』プレイして楽しむためなのですから。
逆に言えば、クソゲーを作ると自分たちにクソっぷりが
返ってくるわけです。これはつらい。苦労してクソゲーを作って
それを楽しめだなんて、拷問にも程があります。
幸いな事に今の段階ではプレイしていて楽しいです。
さすがはトルネコの完成されたシステムだなあ。無駄がない。
でも、もっと面白くするためにはあえて既存のシステムを
破壊する必要性があるのかもしれないなあ……。
次回 「DISCシステム」に続く。
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