今回はディアボロで使用されたサイズ版の
ドット絵の製作手順をご紹介したいと思います。

例によって極端な内容で、役に立つのかどうか
わかりませんが、あくまでこれは私の書き方ですので…
参考にするなりアレンジを加えるなり、見てくれた方の
なにかしらの役にたてばいいなあ、という
ノリで書いてますのでご容赦を。

☆はじめに
ディアボロのキャラクターは、40×40のサイズで
作られています。RPGツクールの素材なんかで見たことが
あると思いますが、1つのキャラが正面・横・後ろを向いて
それぞれ歩きのパターンが用意してある画像がありますね。
ディアボロでもあんな感じでデータは保存されています。

ちなみに本物のゲーム内データでは32パターンを1列として
保存されています。つまり1280×40ですね。(こんな感じ)
もちろんこのサイズで最初から作れというわけではなく、
最終的に横1列に収めれば問題なしです。

最も、出来上がった画像を
実際にゲームに使うわけではないので
無理に一列にする必要はありませんけど…

☆参考画像の用意
今回は模写ではないのですが、例えば承太郎を描くなら
当然承太郎の参考画像が合ったほうが良いです。
本棚から描きたいキャラが登場する巻を用意しておきましょう。
正面・横向き・背面それぞれのカットがあると便利です。
(マイナーキャラは1コマだけとかザラだから難しいです)
画像は貼りませんが、今回は
名作短編『武装ポーカー』の主人公
ペキンパーさんを描いてみましょう。

☆正面
余程の変わり者以外の方はまず正面から着手しましょう。
8方向もありますので、まず基準となる正面絵を製作し
それを改変する…という手段が楽で良いですね。
逆に言えば正面絵がイマイチですと全体もイマイチ気味に
なってしまうので、時間をかけてクオリティを高めましょう。
今回は40×40サイズなので、同じ感覚で下書きを書くと
全く訳がわからないゴチャゴチャな下書きになります。
それを防ぐため、適当で良いですから
まずはそれっぽい感じで仕上げてみましょう。

というわけでこうなりました。

firefoxブラウザで見ると大きいほうには
勝手にアンチエイリアスがかかってるかもしれません。

このゲームのキャラクターは主に2頭身で
デザインされています。シレンやトルネコでも
殆どのキャラは2〜3頭身ですからね。
しかし、書いてみるとわかるのですが
40×40という限られたサイズでキャラクターの
特徴を表すのは、はっきり言って
メチャクチャ難しいです。
何度書き直しても似ないことはザラです。
正直、自分で納得できるラインで手打ちしないと
いつまでたっても終わりません。

そんなこんなで私の場合、
こんな感じになります。


正面とは言いますが、実際のゲーム内では
下向きの画像もかねています。
正面向きということを強調すると
視線はつねにカメラ目線となります。
これに対し下向きを強調した場合、
ややキャラクターの頭頂部が見える位
角度をつけて書きます。

正直なところ、どっちが良いかは人によるでしょうし
好みによる所が大きい気がします。
ただ1つの作品内では統一したほうが良いですね。
キャラクターによって視点が違うと違和感があります。

…私が担当したキャラも統一できてなかったりしますけどね…

☆着色

着色方法自体はいまさら書くことはありませんが、
動かす事前提ですので色数は控えめが良いですね。
また、一番外側は黒でフチドリするようにしています。

ディアボロはシンプルがいい!ということで
画像関係は見やすさを重視してます。
画像のフチが黒なのもそのためだったり。
フチの色までアンチエイリアスをかけると
滑らかにはなるのですが、認識しがたいのです。
ダンジョンチップ画像もはっきりした色使いが多いので
やっぱりはっきりしたキャラ画像が合うと思います。

☆側面

正面ができたら後は大分楽です。
正面絵を利用して側面を作っていきましょう。
本当はダメなんですが、
顔の半分をガォンして
修正を加える手法ですと楽だったりします。
ただこの手法ですと目・鼻・口の位置が
正確ではなくなる危険性があります。
正面絵は前述の通りやや角度をつけて
表現されているのに対し、多くの横向き画像では
ほぼ真横からの画像がほとんどだからです。
つまり顔のパーツの設置位置が違うわけです。
…これで伝わるかなあ。

☆次回へ続く

そんなわけで今回はここまで。
次回は動かし方とかです。

いやしかし、ペキンパーさんが実装されてたら
どんなキャラだったでしょうね?